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2025.10.21
【婚活コラム No.9】注射婚活論
注射のように、痛くて効く言葉
~時には刺さる言葉こそが、効いてくることがある。~

注射⁉ このエッセイは筆者の「好きなもの」や「ハマっている事」で婚活を綴る、妄想エッセイでは?
その通り。筆者の古澤は、注射が好きなのだ。なぜなら、効き目が早いから!内科や整形外科を受診すると、点滴や注射で早く症状が良くならないか、こちらから医師に尋ねることもしばしばある…。今回は「注射」で婚活を語ろうと思う。
◆ 言葉は“注射”に似ている
誰しも、できれば痛くない方がいいと思う。
優しい言葉、励ましの言葉、共感の言葉。そういうものは心地よい。けれど、ときに人を成長させるのは「ズキンと刺さる言葉」だったりする。
まるで注射のように、一瞬「痛い!」と感じるけれど、体の中に効いていく薬のように、じわじわとその後の行動を変えていく。
婚活の現場でも、この“注射の言葉”はしばしば登場する。
◆「そのままだと、結婚は難しいですよ」
私が面談でお会いする会員さんに、思い切って言うことがある。
「いまのままの考え方だと、結婚は難しいですよ」
もちろん、これは厳しい。
でも、耳あたりの良いアドバイスばかりでは、現状は変わらない。
生活習慣病に効く薬が少し苦いように、本当に効くアドバイスは、ちょっと苦い。
後日、「古澤さんのあの言葉で目が覚めました」と笑顔で言われるとき、私は「注射が効いたな」と心の中で頷いている。
◆ 恋愛は“採血”に似ている?
注射の中でも“採血”は、自分の状態を知るために必要な行為。
婚活も同じで、「自分のクセ」「相手にどう見られているか」を知るのは、少し痛いけど大切だ。
「話を独占してしまう」
「条件にこだわりすぎている」
「相手に求める割に、自分は努力していない」
これらは自分では気づきにくい。でも採血の結果が健康診断に現れるように、婚活でも相手の反応や、アドバイザーの言葉に“数値”のように表れる。
その結果を見て初めて、人は「改善しよう」と思えるのだ。
◆ 一番効くのは、“自分で打った注射”
実は、誰かから言われるよりも効くのは「自分で気づいた痛み」。
自分で「あ、これが原因だったんだ」と刺さる瞬間。
例えば、真剣交際中の女性が「結婚生活に自信がありません」と言うとする。
私が「誰だってそうですよ、大丈夫」と励ますより、本人が「確かに、完璧じゃなくてもいいんだ」と気づいたとき、その言葉は薬以上に効いていく。
人から打たれる注射は一時的。
でも、自分で気づいた“痛み”は一生効く。
◆ 注射のあとのテープがわりに…
婚活では、どうしても「心地よい言葉」を欲しくなるもの。
けれど本当に成長を促すのは、時に耳に痛いフィードバック。
「耳が痛いな」と思ったアドバイスは、心のどこかに“効いている証拠”。
それを拒絶せず、一度ゆっくり味わってみてください。
きっと、未来の自分が感謝する“効く薬”になるはずだから。



